(PHP 4, PHP 5)
usort — ユーザー定義の比較関数を使用して、配列を値でソートする
この関数は、ユーザー定義の比較関数により配列をその値でソートします。 ソートしたい配列を複雑な基準でソートする必要がある場合、 この関数を使用するべきです。
注意:
二つのメンバーの比較結果が等しいとなった場合、 ソートされた配列の順番は定義されません。
注意: この関数は、 array パラメータの要素に対して新しいキーを割り当てます。 その際、単純にキーを並べ替える代わりに、 すでに割り当てられている既存のキーを削除してしまいます。
入力の配列。
比較関数は、最初の引数が 2 番目の引数より小さいか、等しいか、大きい場合に、 それぞれゼロ未満、ゼロに等しい、ゼロより大きい整数を返す 必要があります。
成功した場合に TRUE を、失敗した場合に FALSE を返します。
バージョン | 説明 |
---|---|
4.1.0 | 新しいソートアルゴリズムが導入されました。 cmp_function は、 要素の比較結果が等しい場合にもとの並び順を維持しません。 |
例1 usort() の例
<?php
function cmp($a, $b)
{
if ($a == $b) {
return 0;
}
return ($a < $b) ? -1 : 1;
}
$a = array(3, 2, 5, 6, 1);
usort($a, "cmp");
foreach ($a as $key => $value) {
echo "$key: $value\n";
}
?>
上の例の出力は以下となります。
0: 1 1: 2 2: 3 3: 5 4: 6
注意:
もちろん、このような簡単な例では rsort() 関数の方がより適当です。
例2 多次元配列を使用する usort() の例
<?php
function cmp($a, $b)
{
return strcmp($a["fruit"], $b["fruit"]);
}
$fruits[0]["fruit"] = "lemons";
$fruits[1]["fruit"] = "apples";
$fruits[2]["fruit"] = "grapes";
usort($fruits, "cmp");
while (list($key, $value) = each($fruits)) {
echo "\$fruits[$key]: " . $value["fruit"] . "\n";
}
?>
多次元配列をソートする際には、$a と $b は配列の最初のインデックスへの参照を保持しています。
上の例の出力は以下となります。
$fruits[0]: apples $fruits[1]: grapes $fruits[2]: lemons
例3 usort() でオブジェクトのメンバ関数を使用する例
<?php
class TestObj {
var $name;
function TestObj($name)
{
$this->name = $name;
}
/* これは、比較用の静的関数です */
static function cmp_obj($a, $b)
{
$al = strtolower($a->name);
$bl = strtolower($b->name);
if ($al == $bl) {
return 0;
}
return ($al > $bl) ? +1 : -1;
}
}
$a[] = new TestObj("c");
$a[] = new TestObj("b");
$a[] = new TestObj("d");
usort($a, array("TestObj", "cmp_obj"));
foreach ($a as $item) {
echo $item->name . "\n";
}
?>
上の例の出力は以下となります。
b c d