Subversion では、ユーザが任意の名前のバージョン管理下の属性を、ファイルやディレクトリに対して設定でき、またバージョン管理外の属性をリビジョンに設定できます。名前が svn:
(Subversion が自分で使用するため予約) で始まる属性にのみ、制限があります。Subversion の動作を制御するため、ユーザがこの属性を設定している場合、新しい svn:
属性を設定しないかもしれません。
svn:executable
ファイルに設定すると、クライアントは Unix にある作業コピーのファイルを実行可能にします。ファイルの実行権項 をご覧ください。
svn:mime-type
ファイルに設定すると、この値はファイルの mime-type を表します。これによりクライアントは、更新時に行う行ベースの文脈マージが安全かどうか判断でき、Web ブラウザで取得した際のファイルの扱い方も判断できます。ファイルの内容タイプ項 をご覧ください。
svn:ignore
ディレクトリに設定する場合、値は svn status やその他のサブコマンドで無視される バージョン管理外 ファイルのリストにします。参照 無視されるバージョン管理下にないアイテム項
svn:keywords
ファイルに設定すると、この値はクライアントに、ファイルにある特定のキーワードの展開方法を指定します。
svn:eol-style
ファイルに設定すると、この値はクライアントに、作業コピーやエクスポートしたツリーにある、ファイルの行末の操作方法を指定します。
svn:externals
ディレクトリに設定すると、この値は、クライアントがチェックアウトするべき、他のパスや URL を複数行リストを指定します。
svn:special
ファイルに指定すると、そのファイルは通常のファイルではなく、シンボリックリンクやその他特殊オブジェクト [60] であることを指定します。
svn:needs-lock
ファイルに設定すると、これは、編集が始まる前にファイルがロックされるべきであることを告知するのに、作業コピーのファイルを読み込み専用にするよう、クライアントに指定します。ロックのコミュニケーション項 をご覧ください。
svn:author
設定されている場合、そのリビジョンを作成した人の認証ユーザ名が入っています (ない場合、そのリビジョンは匿名でコミットされています)。
svn:date
そのリビジョンを作成した UTC 時間が (ISO 8601 形式で) 入っています。この値は、サーバ マシンの時計から取得し、クライアントの時計からではありません。
svn:log
そのリビジョンを説明する、ログメッセージが入っています。
svn:autoversioned
設定されている場合、そのリビジョンは自動バージョン化機構で作成されたことを表しています。自動バージョン化項 をご覧ください。