svnlook は、Subversion リポジトリの別の部分を調べるためのコマンドラインツールです。このコマンドはリポジトリには何の変更も加えません — 単に「調べる」ために使用します。svnlook はリポジトリフックで利用されるのが普通ですが、リポジトリ管理者は診断用にも利用できることに気がつくでしょう。
svnlook は直接リポジトリにアクセスする形で実行されるので (そして、そのためにリポジトリが存在するマシン上でのみ利用可能)、URLではなく、パスによってリポジトリを参照します。
リビジョンやトランザクションを指定しなければ、svnlook はリポジトリの最新リビジョンを使用します。
svnlook のオプションは、svn や svnadmin と同様グローバルです。しかし svnlook の機能を (意図的に) 限定しているので、ほとんどのオプションは、1 サブコマンドにしか効果がありません。
--no-diff-deleted
svnlook が削除されたファイルの差異を表示しないようにします。 トランザクション/リビジョン中でファイルが削除されたときのデフォルト動作は、そのファイルが空のファイルとして残っているときと同じになります。
--revision
(-r
)調べたい特定のリビジョン番号を指定します。
--revprop
指定したファイルやディレクトリの属性のかわりに、リビジョンの属性を操作します。このオプションを使う場合、--revision
(-r
) オプションを使ってリビジョンも渡す必要があります。
--transaction
(-t
)調べたい特定のトランザクション ID を指定します。
--show-ids
ファイルシステムツリーにある、それぞれのパスごとのファイルシステムノードリビジョン ID を表示します。