リモートブランチの構成

既に説明したように、"origin" はクローン元のリポジトリを参照する ショートカットです。この情報は git の構成ファイルに格納されており、 git-config(1) を使用して参照することができます:

$ git config -l
core.repositoryformatversion=0
core.filemode=true
core.logallrefupdates=true
remote.origin.url=git://git.kernel.org/pub/scm/git/git.git
remote.origin.fetch=+refs/heads/*:refs/remotes/origin/*
branch.master.remote=origin
branch.master.merge=refs/heads/master

他にも頻繁に参照するリポジトリがある場合は、タイピング数を節約するため、 同じように構成ファイルに登録することができます;例えば、

$ git config remote.example.url git://example.com/proj.git

とすると、次の2つのコマンドは同じことをするようになります:

$ git fetch git://example.com/proj.git master:refs/remotes/example/master
$ git fetch example master:refs/remotes/example/master

さらに、次のオプションを追加すると:

$ git config remote.example.fetch master:refs/remotes/example/master

次のコマンドは全て同じことをするようになります:

$ git fetch git://example.com/proj.git master:refs/remotes/example/master
$ git fetch example master:refs/remotes/example/master
$ git fetch example

"+" をつけて強制的に更新することもできます:

$ git config remote.example.fetch +master:ref/remotes/example/master

"git fetch" が example/master 上のコミットを捨て去る可能性があることを 嫌う場合は、この操作はしないでください。

また、上記の構成全ては、git-config(1) を使用する代わりに 直接 .git/config ファイルを編集して登録することもできます。

詳細は git-config(1) 内の 構成オプションについて触れられている 箇所を参照してください。