(PHP 4, PHP 5)
system — 外部プログラムを実行し、出力を表示する
system() は、指定した command を実行し、結果を出力する C 言語の system 関数に似ています。
PHP をサーバモジュールとして実行している場合、 system() のコールにより、各行を出力した後、 Web サーバの出力バッファが自動的にクリアされます。
コマンドを実行し、何の加工もせずに全てのデータをコマンドから直接 返す必要がある場合、passthru() 関数を使用してください。
実行するコマンド。
引数 return_var が存在する場合、 実行したコマンドの返すステータスがこの変数に書かれます。
成功時はコマンド出力の最後の行を返し、失敗時は FALSE を返します。
例1 system() の例
<?php
echo '<pre>';
// シェルコマンド "ls" の全ての結果を出力し、出力の最後の
// 行を $last_line に格納します。シェルコマンドの戻り値は
// $retval に格納されます。
$last_line = system('ls', $retval);
// 追加情報を表示します。
echo '
</pre>
<hr />Last line of the output: ' . $last_line . '
<hr />Return value: ' . $retval;
?>
ユーザが入力したデータをこの関数に 渡すことを許可する場合、ユーザが任意のコマンドを実行できるようシステムを欺くことが できないように escapeshellarg() または escapeshellcmd() を適用する必要があります。
注意:
プログラムがこの関数で始まる場合、 バックグラウンドで処理を続けさせるには、 プログラムの出力をファイルや別の出力ストリームにリダイレクトする必要があります。 そうしないと、プログラムが実行を終えるまで PHP はハングしてしまいます。
注意: セーフモード が有効な場合、 safe_mode_exec_dirの中にある実行プログラムのみ実行可能です。 実際的な理由により、現在、実行プログラムへのパスに ..を 含めることはできません。
セーフモードが有効な場合、コマンド文字列は escapeshellcmd() でエスケープされます。 つまり、echo y | echo x は、echo y \| echo x となります。