{insert}

{insert} タグは {include} タグと似た動作をします。ただ {insert} タグは、テンプレートの キャッシュ が有効であってもキャッシュされません。 テンプレートが呼び出されるたびに実行されます。

属性名 必須 デフォルト 概要
name string Yes n/a 呼び出すinsert関数の名前(insert_name)
assign string No n/a 出力を格納するテンプレート変数名
script string No n/a insert関数を呼び出す前にインクルードされるPHPスクリプト名
[var ...] [var type] No n/a insert関数に渡す変数

例えば、ページの上部にバナーを表示するテンプレートを持っているとします。 バナーにはHTML, images, flash等が混合して含まれます。 したがってここに静的リンクを用いる事はできないので、 バナーコンテンツをキャッシュの対象にしたくありません。 そのためには、あらかじめ設定ファイルから取得した #banner_location_id# と #site_id# の値を渡し、バナーコンテンツを表示するために {insert} タグを呼び出す必要があります。

Example 7.22. {insert} 関数

{* バナーを取得する例 *}
{insert name="getBanner" lid=#banner_location_id# sid=#site_id#}

この例では、name 属性に getBanner を指定し、 パラメータに #banner_location_id# と #site_id# を渡しています。Smarty は PHP アプリケーション内の insert_getBanner() 関数を探し、第1パラメータとして #banner_location_id# と #site_id# の値を格納した連想配列を渡します。 アプリケーションにおける全ての {insert} 関数の名前は、 ネームスペースの衝突を避けるために "insert_" によって始まる必要があります。 insert_getBanner() 関数は、渡された値によって何らかの処理を行い、結果を返すべきです。 この結果はテンプレートの {insert} タグに置換されて表示されます。 この例では、Smarty は insert_getBanner(array("lid" => "12345","sid" => "67890")); という関数を呼び出し、返された結果が {insert} タグの位置に表示されます。

Smarty オブジェクトは第2パラメータとして渡されます。 これにより、{insert} 関数から Smarty オブジェクトの情報の参照や修正が可能です。

テクニカルノート

テンプレートには、キャッシュの対象外となる部分を持たせる事が可能です。 キャッシュ が有効の場合でも、 {insert} タグによる出力はキャッシュされません。 そのページが呼び出される度に動的に実行されます。 この動作は、バナー・投票・天気予報・検索結果・ユーザーフィードバックエリア等に向いています。

{include} も参照してください。