本書の構成

以下の章とその内容を、ここで一覧にしておきます。

Subversion の歴史、機能、アーキテクチャ、コンポーネントについてを扱います。

第1章

バージョン管理の基礎と異なるバージョン管理モデルを、Subversion のリポジトリ、作業コピー、リビジョンとの関連で説明します。

第2章

Subversion ユーザとしての、日常的な利用方法に沿った説明をします。 Subversion クライアントをどのように使って、データの取得、修正、コミットするかについてをデモンストレーションします。

第3章

バージョン管理下のメタデータや、ファイルのロック、ペグ・リビジョンなど、一般ユーザがゆくゆくは触れることになる、複雑な機能について扱います。

第4章

ブランチ、マージ、そしてタグについて議論しますが、これにはブランチと マージの最良の方法、一般的な利用例、変更をどうやって取り消すか、 そしてあるブランチから別ブランチにどうやって簡単に乗り換えるかなども 含まれます。

第5章

Subversion リポジトリの基本について議論します。どうやってリポジトリを 作成し、設定し、管理するかについて、また、そのためにどんなツールを 利用できるかについても議論します。

第6章

Subversion サーバの設定方法と、リポジトリにアクセスする以下の異なる方法について説明します。 HTTP プロトコル、svn プロトコル、そしてローカルアクセスです。また認証、認可、匿名アクセスについての詳細も扱います。

第7章

Subversion クライアントの設定ファイル、国際化テキスト、外部ツールと Subversionとの連携について検討します。

第8章

Subversion の内部構造、Subversion ファイルシステム、そして作業コピー の管理領域についてプログラマーの視点から説明します。 Subversion を利用するプログラムを書くために公開された API を使う 例をあげ、そして最も大切なことですが、どうやって Subversion の開発に 貢献するかを示します。

第9章

svnsvnadmin、そしてsvnlook のそれぞれのサブコマンドについてすべてのケースでの豊富な例をまじえながら詳細に 説明します。

付録 A. Subversion クイックスタートガイド

せっかちな人向けに、Subversion のインストールの方法と、すぐに使い始める方法の性急な説明です。注意が必要です。

付録 B. CVS ユーザのための Subversion

Subversion と CVS の間の類似点と相違点に触れ、CVS を長年使ってきたことによる 悪い習慣からどうやって抜け出すかについてのさまざまなアドバイスをします。 具体的には Subversion のリビジョン番号、バージョン化されたディレクトリ、 オフラインでの操作、updatestatus の違い、ブランチ、タグ、メタデータ、競合の解消、そして認証です。

付録 C. WebDAV と、自動バージョン化

WebDAVとDeltaVの詳細と、DAV共有を読み書き可能な形にマウントするために どうやってSubversion リポジトリを設定するかを説明します。

付録 D. サードパーティー製ツール

Subversion を支援したり利用したりするツールについて議論します。これには 別のクライアントプログラム、リポジトリ参照ツール、などが含まれます。